これを聴け!

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フォルクローレなど、アンデス諸国の名盤をご紹介するレビューです! 独断・偏見、何でもアリですのでご容赦を!

【column】外国製シンセサイザーミュージックはアンデスを受け入れたか(6)衰退期(90年代)②特別企画もいよいよ最終回。前回は「シンセサイザー」というジャンル名がもはや消滅してしまった90年代前半、デジタルではなくあえて旧式のアナログシンセサイザーを駆使して70年代プログレに回帰しようとするイタリアのシンドーネのケースをみた。このようなケースがそれなりにウケるくらい価値観の多様化が始まった時代なのだよーと...

【column】外国製シンセサイザーミュージックはアンデスを受け入れたか(5)衰退期(90年代)①特別企画もいよいよあと2回。前回は、80年代のシンセサイザー音楽がアンデス音楽を取り込んでいく様を見てきた。今回は「シンセサイザー」というジャンル名がもはや消滅してしまった90年代についてみていこう。5 電子音楽の衰退期①⑤SYNDONE / INCA (1993)ITALYシンドーネ『インカ』90年代初め頃の日本。といえば「価値観の多様化」...

【column】外国製シンセサイザーミュージックはアンデスを受け入れたか(4)変貌期(80年代後半)特別企画の4回目。前回は80年代前半に登場した「アンデス音楽の翻案」ともいえる電子音楽について述べた。80年代後半になると、シンセサイザーというジャンルそのものよりも打ち込みのビートを強調するテクノやハウス、ユーロビートなどのジャンルが注目を浴びるようになる。そうした中で、アンデスの音そのものを拾おうというプロ...

【column】外国製シンセサイザーミュージックはアンデスを受け入れたか(3)全盛期(80年代前半)特別企画の第3回目。今回はいよいよ電子音楽全盛期の80年代に突入だ。アンデス音楽が欧米など先進諸国の音楽に影響を与えたことってあったのだろうか。外国製電子音楽とアンデス音楽との関係を検証してみたい。3 電子音楽の全盛期③CUSCO / APURIMAC (1985)GERMANクスコ『インカ伝説』クリスチャン・シュルツェ Kristian Schulze ...

【column】外国製シンセサイザーミュージックはアンデスを受け入れたか(2)興隆期(70年代後半)特別企画の続き。1960年代以降の商業的アンデス音楽の歴史は、海外から流入したロック、フュージョンなどの影響を考えずには語れない。では逆にアンデス音楽が世界最先端の音楽に影響を与えたことってあったのか。ここでは、かつて隆盛を誇った外国製電子音楽に限定し、シンセサイザー奏者がアンデス音楽に何らかの影響を受けたこと...